2014年11月5日水曜日

MGES搭載イメージとインド国民車「アンバサダー」


















1枚目の写真はインドの国民車だった「アンバサダー」
私が見た時にはこのツートンカラー色が多かった。

















2枚目の写真、ボンネットを開いていますが、
この車は新しい方です。
なぜならボンネット内部に部品が一杯付いているから。






















下部ウーファー奥に見えるMGESメカ構造を入れた所。
下部ウーファーには保護カバーが付いています。



ハイエンド10cm2Way小型システムがMGES搭載1号機と成りました。

複雑なメカ構造を小型システムに搭載するので生みの苦しみを味わっていますが、
今はやっと音出しが出来てエージングの最中です。
MGESで大幅な音質変化が有るのでネットワークの設定もこれからです。
MGES搭載の効果を確認出来る比較音源ファイルを用意しますのでお待ちを。


MGESを組み込んだこのシステムは重い!!
初めて持った時にはえっ!と開発製作担当者も驚きます。
小型なので尚更感じてしまうのでしょう。


ドイツでは今も品質を見極める大きな要素に重さが有ります。
(現地向けに商品開発をしていたので本当の話です)
その意味ではこのスピーカーは最高峰です(笑い)。


メカ構造を組み込んでいて懐かしい有る事を思い出しました。
ここからは例の「ぼやきと 」となりますのでよろしくお付き合いを。
会社員時代、インドに装置の設置に1ヶ月ほど出張していた時の話です。

成田のビジネスクラス用ラウンジで搭乗を待っていると、
日本で研修を終えて帰国する同業のインド人技術者と知り合いになりました。
これが後で大変な助けとなります。

カルカッタに着く筈の便が嵐でニューデリーに、
ニューヨクに行く筈がロスアンジェルスに着いた様なもの。
深夜の税関職員二人でジャンボ機の乗客をさばいています。
この恐ろしい光景を想像出来ます?

宝石などの貴重品は通関出来ないのでここに置いて行けと、
ニューデリーに戻る訳には行かないので断る乗客と税関職員。
こじれると上司の居る部屋に相談に行きます。
これで通関は一時ストップ、上司は窓口では仕事しません。
仕事上のカーストが厳然として存在します。
一人一人がこんな調子ですから、空港から出る迄が難行苦行です。

少しずつ私の番に近づきますが、多分私は大もめにもめる筈です。
大型スーツケース3個で二つは特殊工具、書類に光学系の
特殊パーツが詰まっています。
もう時効だから言いますが総額数千万円!それを申告は30万円(汗!)
税関職員は何度も上司に相談に行きます。
後ろの列は諦め、怒り、睡魔と疲れが入り交じり睨んでいます。
こんな時の為の通行手形を現地の企業から持たされており、
何とかワイロも現物も取られずに通過しますが、
没収された宝石類はかなりあった様です。

税関を通過すると....
誰も居ません。
薄暗くてアナウンス無し、窓口締まっています。
夜中の2時過ぎ...
どうやってカルカッタに行けば良いの??
電話ボックスも鍵で締められています。
通路にはそこらじゅうにインド人がごろ寝しています
途方に暮れていると前述のインド人技術者が!

国内線の窓口に案内してくれます。
早朝の何々便に乗れるからここで待つ様に!
親切に全ての不安を解消してくれました。
その優しさに感謝感激でした。
居なかったらどうなっていたか...

カルカッタの空港には迎え人は来ていませんでした。
1日遅れのホテルにチェックイン。
その後担当が来て、幾つか尋問みたいに質問され、
明日、駅から列車に乗って何処何処の駅で降りろと、
迎えが来ているからとの事。
カルカッタのトップクラスのホテルですが、
謎めいた言葉を、中庭側の窓を絶対に開け無い様に??

きっと初運行してから一度も窓を洗った事が無いのだろうと思われる、
一等席の窓からは薄暗い茶黄色の景色が広がっています。
異国の列車の旅ですが、TVの旅行記とは大違い。

降りる駅です!
その気配を発すると列車内と駅のポーターが勝手に
大型スーツケース3個を運び出します。
荷物が先に行って、本人が降りるのが大変です。
出口の連結部は人で埋まっているからです。

ホームに降りるとこの荷物を何処に持って行くんだと怒って聞いて来ます。
頼んだつもりは無いのに...
こちらも何処に行けば良いか分からずにいると誰か来ます。
私の名前を書いた紙を持っています。
そうだと言っても信じません、パスポートを見せて納得させます。
駅出口の車に荷物を運べと言っている見たいです。
ポーター料を高めに取られて何とかここ迄来たかと一安心。

この男がこれから帰国まで専属の運転手なる人、
車が1番目の「アンバサダー」 なのでした。

この車が有る時、故障して運転手が路上でボンネットを開けています。
私もする事が無くて一緒にボンネット内部を除きます。
運転手は全て整備士でも有る様です。

何も無い!
殆ど地面が見えている。
エンジンとセルモーターとキャブとラジエターぐらいしか有りません。
エアコン無し、電装品で動くのはヘッドライトだけ、
ウインカーも動かない、ワイパーも運転席だけ動く。
その時にボンネットを上から覗いた感覚と、
MGESを搭載するのにエンクロージャー内部を
やはり上から覗いているその感覚が似ていたのです。

エンクロージャーには通常まともな物でも船の竜骨にリブが張り出した様な物と
吸音材程度しかないのです。
「アンバサダー」のボンネット内部みたいです。
そこに電装品や何やら訳の分からないが凄く便利な物が
詰まって現在の車になっています。
MGESを入れたエンクロージャーみたいにです。

これから帰国する迄はそれはそれは大冒険をする事となりました。
それまでアジアの国々を回って来て経験豊富なのでしたが、
このインドと言う国はまるで別物でした。
続けて書くと長すぎて書く方も読む方も大変なので次の機会を待ちます。

最後に、インド最大財閥の工場内、
ベンツにBMが走り、その道の脇の溜め池で半裸の男女が
沐浴をしている日常の光景、
忘れ得ない経験でした。






0 件のコメント:

コメントを投稿