2015年3月22日日曜日

上原彩子 展覧会の絵 ピアノリサイタル













上原彩子さんのピアノリサイタルを先日聴いてきました。

彼女のピアノはこれで3回目です。

彼女と言っても三児の母です。

妊娠中の演奏も聴きました。



気に入った演奏家のリサイタル(独奏会)はいいですね。

邪魔(失礼)が入らず、時間一杯堪能出来ます。

何度も通うのは演奏家とは思わずにアーチストと感じ入っているからと思います。


アーチスト、何らかの芸術の表現者、体現者、

彼女はどちらかというと体現者に近いか!


お気に入りの曲を何人もの演奏家で比較して聞いたり、

または指揮者やオーケストラの違いで比較する。

そんな聴き方も時にはしますが、

彼女の時は違って何かを感じたくて聞きに行く様に思います。


今回も好きな「 展覧会の絵」全曲を聴かせてもらいました。

前から4列目の中央やや左の席、

そう、手の動きが一番よく見える席を確保して堪能しました。

でも、例のごとく殆ど目を閉じたまま聞いているので、

中央やや右の席でピアノの直接音を聞いた方が良いのかな??。


一曲目がモーツアルト ピアノソナタ 第15番

最初の一音でえっ!!

抜群に音が良いのです。

いつも全体を通しては善し悪しを感じますが、

今日は一音でまるで違うのです。


プログラムに書いてありました。

ヤマハの最高峰のピアノで「コンサートグランドピアノCFX」だそうです。

ピアノは良くオーケストラの様と表現されますが、その通りの響きです。

音に深みと奥行き、広大な音の広がり、

一音一音が冴え冴えとして輝いています。

小さく上手くまとまった響きではありません。

20cmフルレンジと38cm+500Hzクロスの大型ホーンシステムとの違いと言いますか、

こんな体験は初めてです。


パンフレットをよく読むと、上原彩子さんはヤマハの音楽学校を出た

最高の成功者の一人の様です。

以前読んだ本に書いてありましたが、

日本の楽器メーカーが幼児からプロ養成まで一貫して行うのは

世界的に例が無いそうです。

どこの娘さんでも小さい頃はピアノを習っていた

そのシステムの成功で演奏体験する人口は格段に多いのだそうです。


幼児を音楽家にしようと血眼になるお母さんの目的は、

大事な有る年齢の時だけに許される「絶対音感」の取得。

ヤマハは大いにこの取得者養成に貢献して来た訳ですね。


そんな訳でメーカーの強力なサポートが有った様です。

通常はホールピアノを使うので、

演奏会を選ぶ時には、曲も演奏家も良いが、あのホールのピアノでは??

何て事もあるのですが、今回は最高に幸運でした。


演奏に没頭して目を閉じて聞いていましたら、

後で妻が、鍵盤を拳で殴りつけて弾いていたよ!

見逃してしまいました。


最後に、演奏会場は「オリンパス八王子大ホール」。

初めてのホールでしたがこんな豪華なホールがあったんだと楽しみに行きました。

座席の布地の赤が大変豪華で鮮やかな印象を与えますが、

その他はごく普通のホールで、安心した様な、残念だった様な。

響きはピアノの影響か座席の位置の為か、よく分からなかった。

悪い印象はありませんでした。



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