2011年11月6日日曜日

2011東京インターナショナルオーディオショウ

2年ぶりにインターナショナルオーディオショウを視察してきました。


会場は東京国際フォーラムです、フォーラムの言葉通りに集会や広場を指す意味から、


このイベントは防音された大小の個室にて各メーカーのブースが展示されますので


他の会場の様に騒音に悩まされる事無く試聴できる特徴が有ります。


 


もう一つの特徴はインターナショナルと言う事も有り、海外の有名有力なメーカーの代表や


役職者が現地入りして直接製品に関わる解説を行う事です。


ジャンルは違いますが国内の展示会などでは若手の技術者や営業担当が製品説明に


終始するのとは違い、欧米では自社ブースには責任を持たされた相応の役職者が配置され


製品説明後には即、商談に移りその場で決めるのが普通なので、その意味で欧州の


雰囲気に近いですが、エンドユーザー対象のオーディオショウですのでその場で


即断販売成立する事は無いでしょうから幹部達は歯がゆい思いをきっとしている事でしょう。


 


さてショウの内容ですが下記のURLから展示メーカーへリンクすれば情報が得られますが


http://www.iasj.info/event.html


私が気が付いた事をスピーカー限定で書き込んでみたいと思います。


 


.JBLDD66000 ペア700万円


会場セッティングが充実していた様ですので能力を引き出せていた様に思います。


低いクロスで慣らすコンプレッションホーン型でしか出し得ない中高域は圧巻ですが、


大入力の低音成分を含んだ音源では低域がぼやけるのが難点。


 


.TAD CR-1 他 ペア385万円


これもなかなかリアルに音が出ていました。ボーカルなどの音像が自然で色気がある。


逆にその他大勢の大型ハイエンド機は音像無視で作っているの?と不思議。


 


.TANNOY KINGDAM ペア480万円


試聴会が始まる前のBGMの音が良いので座って待っていましたが、某有名評論家先生の


選択したソフトでは演奏はともかく音の評価は出来ませんでした。デザインは個性的でその


意味で興味津々。他社の製品にも有りましたが低域のコーン振動板の音色と同軸のホーン


型の音色が高域になるにつれて違って聞こえるのが気になり、設計の難しい所だなと


同情いたしました。同音源でCDとガラスCDの比較ではやはりガラスが断然良かった。


 


.PIEGA MasterONE ペア530万円


同軸リボンツイーターと総アルミ構造エンクロが特徴でウッドウイルの思想と真逆です。


リボンの音色は好きですが、やはりウーファーの音色との違いが際立って不自然。


これでこの価格はうーん?。


 


.MAGICO Q3 ペア450万円。


金属振動板に金属エンクロでうわぁーと思って見ていたら試聴が始まった。


流石に少し堅い音ですが、上手くチューニングしている点はPIEGAと大違い。


バランスが良いのでこれからは気に止めます。


 


.DALI HELICON MK2 ペア110万円


残念ながら音は聞けませんでしたがユニットが気になり掲載しました。


低域はペーパーコーンにウッドチップのブレンド/ソフトドームにリボンツイーター。


ユニットの分解モデルの展示につい目が行ってしまいます。


 


.ortofon カートリッジその他


スピーカーでは有りませんがアナログプレーヤー関連が目を引いたので書き込みます。


試聴に使っていた曲が偶然にもゲイリー・バートン(ビブラフォン)でした。彼の柔らかめの


演奏が更に滑らかに鳴っていたのには好感が持てます。ミルトジャクソンに匹敵する


ジャズマンはいないのかと高校生の時に見つけたLPは未だ健在です。


それにしてもアナログプレーヤー関連の機材は高価ですね。


 


 


.その他


音的にはDYNAUDIO、意匠的にはソナスファーベルをと思っていましたが、


DYNAUDIOは特に変わり無し、ソナスの「The Sonus faber」は思わず目を背けたくなる。


ネットオーディオに関する取り組みは特に無し、全体として2011年のショウは温和しい。


そんな印象を持って会場を離れました。


世界に名だたる製品群を前に個人的な印象を素直に書き込ませていただきました。


大変失礼いたしました。



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