2012年2月3日金曜日

バーチ合板積層ラウンドエンクロージャー(4)

前回の荒木取りした材料を仕上げ加工している様子を説明させていただきます。


 


下の写真の中央が材料、右側が治具、左側が新しく製作した治具で仕上げ加工する時に材料を安全に保持する為に用います。


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下の写真は上記の3点を位置決め用の専用ピンで組込み、材料の外側を治具形状に沿って加工している様子です。写真からは大まかにしか分かりませんが、保持具から飛び出している部分が削られて行きます。


DSCN1212


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


下の写真は同様に内側の飛び出した部分を削っている様子です。


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これらの加工を1枚づつ行いますので大変な手間暇が必要となります。高音質なエンクロージャー製作は簡単には出来ません。


この製作報告の(1)~(4)を経て材料は初めて部材と成ります。一般の平行面を持つ箱形のエンクロージャーは板材をカットすればそれだけで部材となる訳ですから、その困難さを理解いただければ幸いです。


この仕上げ加工をしているのはルーターと呼ばれる機械で、刃物がむき出しで毎分22,000回転もする恐怖の機械でもあります。私が今迄に病院で治療を受ける程の怪我は全てこの機械による物です。応用範囲が広くて便利なのですが使い方によって危険の種類も多いのでやっかいです。今迄の痛い経験から安全対策を重視して写真の様な押さえ具を考案して製作使用しています。今回は5種類のラウンドエンクロージャーを製作していますので、その大きさに合わせて保持具も5種類製作します。間違っても体が刃物に触れない様にする、基本中の基本、馴れや怠惰が怖いですね。


 


次回は組立の報告をいたします。


 



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