2014年7月29日火曜日

MEGS 補足-2

MEGSエムゲス(Mechanical Ground Earth of Speaker Unit)搭載を決めていただいた
お客様に多い考え方として下記の意見をいただいています。 
 .スピーカーは一個の楽器と考えている。
 .個性を持って響いて欲しい。
 .モニタースピーカー的な音には共感出来ない。
 .MGESは電気信号系統に手を加えていないので安心出来る。




さてMGES補足の続きです。


前回説明の様にチェロの各部位の構成を例にした
良い響きを生む為に同じベクトルを向いている。


それに対してスピーカーシステムは下記の各々のベクトルはバラバラで無関連、
言い換えれば良い音を出す方向に悪影響さえ与えています。
 1.ユニット振動板運動
 2.ユニット構造体の反作用運動
 3.エンクロージャーが影響を受けるユニット反作用運動
 4.ユニット振動板の動きによるエンクロージャー内部の収縮膨張運動
 5.ユニットを支持する強度を持たせたエンクロージャー




この補足-2で言いたい事は、
エンクロージャーを響かせる為には上記の各々の運動をどの様にコントロールするかです。


進める方向としては
 1.エンクロージャーを響かせるのには板厚を適度に薄くする必要があります。
 2.当然ですが響いて美しく聞こえる材料を厳選する必要が有ります。
 3.ユニット振動板の動きによるエンクロージャー内部の収縮膨張運動を妨げない。
   (これこそがエンクロージャーの鳴き/響きの元です)
 


問題となる要素は
 1.ユニット重量を支える強度が必要(容易に可能だが重く厚くなる)。
 2.ユニット構造体の反作用運動(強度を上げても限界が有る)。
 


ここにMGESが必要となる理由が有ります。
 1.ユニット構造体の反作用運動を吸収する。
   .振動板運動のロスを無くす。
   .ユニット反作用運動の影響をエンクロージャーを受けない。
 2.MGESがユニットを支持する。
   .エンクロージャーはユニット支持の為の強度が不要となる。




以上の制約から解放されますと、
ウッドウイルが提唱している響きの良い100%無垢材のスピーカーの特徴を
最大限に活かす事が出来ます。総合グレード5の作品です。
http://www.lcv.ne.jp/~woodwill/enkuro-menu.html




従来は響きを良くしたいと考えてもバッフルを肉厚にせねばならない。
ユニット構造体反作用運動削減の為にバッフル←→背板間の補強で
一番美味しい所の響きを打ち消していた。
こんな自己矛盾からの開放です。


次回に続きます。






   




 

 

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