2014年9月22日月曜日

我が町に国宝が二つ










































縄文時代の土偶が二つ、国宝に指定されています。

一番下の土偶は「縄文のビーナス」紀元前3000年前の作。
こちらに引っ越してから直ぐに見に行きました。
どっしりとした妊婦さんです。
デフォルメと言い完成度と言い圧倒されます。


上の写真二つが「仮面の女神」紀元前2000年前の作。
私が引っ越してから発掘されました。
地元はそれはそれは大騒ぎでした。
重要文化財を得て今年に国宝指定と成りました。


その嬉しさは冒頭の巨大ポスターに表れています。
駅前の自慢の文化会館の壁一面を塞ぐ程の大きさです。


「仮面の女神」と縄文のビーナスは
尖石縄文考古館に行くと両方を見る事が出来ます。


紀元前3000年前の芸術性に驚嘆し、
更にその1000年を経て洗練された「仮面の女神」には
声も無い程の感動でした。
私などが1000年費やしてもこんな造形作品は作れないです。
一体全体どんな人間がこの仕事を担当したのでしょうか?


発掘場所は2体とも数キロしか離れていません。
茅野市でも標高の高いこの周辺(約700~900mm)は
現在では真冬に-15度迄は普通に 冷えますが、
縄文文化華やかかりし頃はもっと気候が温暖だったそうです。

山(八ヶ岳や美ヶ原...)には獣や野鳥が、
清らかな川には魚が溢れていた。
農耕も始まっていました。
その日の糧を得る以外の時間を割く事が出来た人間が居た訳ですね。

私の住む地域から数百メートル離れた所に新しく道を作りましたが、
そこらを掘ると縄文時代の暮らしの後がザクザク出て来ました。
我が家の土中にもきっと破片ぐらい有る事でしょう。


今から4000年前の人達の暮らしを考えると果てしなく思考の道が延びますね。
今見て感動する景色は当時はどんなだったでしょう。
同じ場所に立って見て考え想像を膨らまします。


悠久の昔に思いを馳せながら現代社会を見て思う事の一つに。
世界三大文明の一つにメソポタミア/エジプト文明があって、
それこそ肥沃三日月地帯と言う地球上で最も恵まれた地の一つであったのです。
イラク、イラン、シリア、エジプト、イスラエル.......
初めは文明や人類の英知に計り知れない程の事を成して来た筈であるのに、
化石燃料を見出してしまい、思想にも走り、永遠にと思われる程に世界の
火薬庫となっているのは何故だろう、
彼の地は恵まれ過ぎているのでしょうかね。
今は亡き縄文人達はどう思っている事でしょう。


















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