2012年2月18日土曜日

バーチ合板積層ラウンドエンクロージャー(6)

組立が終了した状態とサンジング途中の様子をご覧下さい。


 


天板/底板を接着組み立てた直後の様子です。この作品のシリーズはキットも販売する予定ですので興味のある方は良くご覧下さい。ダボで穴位置が決まりますので圧締とはみ出した接着剤を乾かない内に綺麗に拭き取れば誰でもこの状態に持って来る事が出来ます。但しユニット穴の加工処理は別です。


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下記は上記の状態からサンドペーパー60番で電動サンダーでサンジング、その後に微妙な凸凹(写真では分かりません)を堅い板に張った同様の60番で手加工で平らに直し、再度60番を使い電動サンダーでサンジング、その後に80番/120番とサンジングした様子です。この後お湯拭き(毛羽立ちを先に起こさせてしまいます)して180番/240番と進めて終了する予定です。


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サンジング前と後の比較です。左側がサンジング前の様子です。


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次はサンジングの残りを終わらせて、最終段階の塗装工程へと進めます。


 


 


 


 


 


 


 


 


 



2012年2月9日木曜日

バーチ合板積層ラウンドエンクロージャー(5)

仕上げ加工の追加と組立の様子を説明させていただきます。


下記の画像は仕上げ加工している途中に押さえ具(保持具)のハンドルと刃物の距離が未だ近過ぎて恐怖を感じましたので1段高くしました。又、ルーターテーブルは大型の物を使用していましたが取り回しが悪いのと集塵(削り屑)が悪いのでテーブルを新規に製作しました(ホースが下から出ているのが分かりますね)。加工途中でも作業性が悪かったり危険を感じると手間でも手直しをする、学習機能が働いています。


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下記の画像は仕上げ加工が終了した部材(部材になりました!)を積み重ねた状態です。


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これから天板と底板を除いた本体の接着組立を行います。加工時には治具との位置合わせに用いた穴は、ダボ(木栓)による接着強度を高める役目も果たします。


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接着剤が乾くまでは写真の様に圧締します。


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本体の接着組立が終わった様子です。


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次にユニットとバスレフポートの開口部穴を空けます。画像や構造から分かる様にこのエンクロージャーは組立が終了してからでないと開口部の穴は空けられません。ジグソーで荒穴を空けて治具を用いてルーターで仕上げ穴加工を行いました。


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次の工程は端子穴を空け、天板/底板を接着、積み重ね部を重点的に電動サンダーを用いてサンジング(紙やすりかけ)し、天板/底板の面取りを行います。加工精度が予定通りにでたのでサンジングだけで済みそうです。誤差が大きいと手鉋等で段差を削る必要が有りました。その後には塗装工程が控えています。



2012年2月3日金曜日

バーチ合板積層ラウンドエンクロージャー(4)

前回の荒木取りした材料を仕上げ加工している様子を説明させていただきます。


 


下の写真の中央が材料、右側が治具、左側が新しく製作した治具で仕上げ加工する時に材料を安全に保持する為に用います。


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下の写真は上記の3点を位置決め用の専用ピンで組込み、材料の外側を治具形状に沿って加工している様子です。写真からは大まかにしか分かりませんが、保持具から飛び出している部分が削られて行きます。


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下の写真は同様に内側の飛び出した部分を削っている様子です。


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これらの加工を1枚づつ行いますので大変な手間暇が必要となります。高音質なエンクロージャー製作は簡単には出来ません。


この製作報告の(1)~(4)を経て材料は初めて部材と成ります。一般の平行面を持つ箱形のエンクロージャーは板材をカットすればそれだけで部材となる訳ですから、その困難さを理解いただければ幸いです。


この仕上げ加工をしているのはルーターと呼ばれる機械で、刃物がむき出しで毎分22,000回転もする恐怖の機械でもあります。私が今迄に病院で治療を受ける程の怪我は全てこの機械による物です。応用範囲が広くて便利なのですが使い方によって危険の種類も多いのでやっかいです。今迄の痛い経験から安全対策を重視して写真の様な押さえ具を考案して製作使用しています。今回は5種類のラウンドエンクロージャーを製作していますので、その大きさに合わせて保持具も5種類製作します。間違っても体が刃物に触れない様にする、基本中の基本、馴れや怠惰が怖いですね。


 


次回は組立の報告をいたします。


 



SONGS 山本潤子

昨晩、NHKのSONGSと言う番組で大好きな山本潤子を見ました。


この番組はひいきにしている番組で殆ど毎回録画して見ています。


 


しかし、昨晩は良く無かった!


山本潤子らしからぬメイクに(本人の意志とは思えない)バックバンドのレイアウトに客席の配置に、何より音が悪かった、そんな環境の為かどうか私は過去40年で一度も見た事が無い様な彼女の調子悪さを見てしまった。


 


最近悪評の高いフジTVだが、この局で放映している小田和正プロデュースの幾つかの番組に彼女はゲストとして呼ばれる事が多い。そこで歌う曲も歌も音も素晴らしく、彼女のCDを何枚も持っている私ですが、CDは聞かずに番組の録画を見ています。流石に私がプロオーディオの世界に入り始めの頃に鍛えられたフジTVであると陰ながらに思っていました。


 


SONGSは好きな番組ですが、よく考えてみると出演した歌い手さんは皆、バックバンドを前提とした方達ばかりでした。山本潤子には特に必要有りません、敢えて必要とするならギター1本で充分なのです。バックバンドの演奏がうるさくて耳障りでまるでJPOPSのドンシャリ音作りのCDみたいでした。


NHKには山本潤子を理解するディレクターはいないのだろうか?いても諸事情で出来ないのだろうか、もしそうなら結果的にはいないのと同意語となってしまう。


 


難しいものですね。



温暖化で暖冬にはならないの?

今年の冬は寒い!


下の画像は先日の夜に1日2回目の除雪が終わった所です。何故か雪かき中は猛吹雪で終わると示し合わせた様に止むのは何故?


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今日は日中もかなり寒い、未だ陽が高いのに既に-8℃。明け方には-15~-20℃になるのは確実そうだ!、もう日中でもマイナスの日が2週間連続で、体が固まってきそうです。


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今冬は全国的に冷え込んでいますので北から南まで、皆さんそれぞれの肌感覚で寒さに耐えている事と思いまが、こちらは困る事があります。こんな寒さですと塗装が困ります。塗料の工事環境としては+5℃以上なのです。外が-10℃として室内を20℃(まともな時間で乾燥が進む温度)に保つには30度も温度を上げる必要があります。夏で外が40℃の異常気温としても室内25℃とするには温度差は15度ですからその厳しさが分かろうと言う物です。暖房で二酸化炭素出すやら省エネに反するやらで困った、困った。


温暖化で夏の暑さを訴える学者さん達はこの冬の寒さには無口なのです、どうなっているんでしょう?。物理の法則から言って夏暑けりゃその分冬も寒くて差し引き零となってつじつまが合うなんて事があるのでしょうか。


 



2012年1月26日木曜日

バーチ合板積層ラウンドエンクロージャー(3)

前回迄の型板を用いて外側(内側も)に書き込んだ輪郭線に沿って荒木取りしている様子を説明させていただきます。


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この画像は輪郭線の内側を切り抜いている様子です。糸のこ盤と言う機械を用います。糸のこ盤は鋸状の細い刃を対象となる材料の上下に貫通させる事が出来ますので内側の様に内部に孤立した部位を切り抜く事が可能です。但しあまり厚い材料や堅い材料には適していませんので加工は困難です。画像の板では3枚切り抜くと刃が切れなくなり交換します。全体の作業が終了する迄この機械が壊れない事を願います。


 


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切り抜いている様子のアップです。積み木などの柔らかくて薄い材料ではこの画像の様に線に沿って切り抜くのは容易ですが、バーチ合板30mmではかなりの慣れが必要です。この記事を読まれている方で木工に心得の有る方には何故NC加工機(プログラムされた自動機械)を使わないの?と疑問を持たれる事でしょう。理由はいくつかあります。まず個人工房では高価過ぎるNC加工機は購入出来ないので使うなら外注する必要がある事。NC加工機では隣り合う線の幅が約15mm(この材料では)必要となり材料の歩留まりが極端に悪くなります。手作業では3mm程の幅で加工出来ます。画像では1枚の板から大小合わせて5種類のエンクロージャーを取り出せますが、NC加工機では3種類に落ちます。更に、現実にはこの様なドーナツ状の面積の少ない加工形状ではNC加工機に材料を固定する事が不可である。以上の理由から泥臭い手作業で作業を行っている訳です。


 


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この画像は輪郭線の外側を切り抜いている様子です。バンドソー(帯鋸盤)を用いて加工します。この機械は350mm程の厚さまで切り抜く事が出来る強力な物です。画像の様な形状の材料でしたら容易に加工出来ます。但し、この機械の刃物が輪になっていますので内側の加工には使え無い所が残念です。


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切り抜いた外側から3種類の材料の様子です。外側から20cm口径用/16cm/13cmに使用します。


 


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切り抜いた10cm口径用の材料の様子です。この材料が一番最初の完成品となります。


 


 


 


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切り抜いた8cm口径用の材料です(左側)。右側は未だ用途を決めていませんが、5cm口径には使えるかも?でも5cm用とは言え手間暇かかりますので安くは出来ません。5cm口径を3個使って中央を高域用に、上と下を低音用(中音?)の仮想同軸でもしましょうか?読まれた方で5cmに興味のある方はいらっしゃいますか?。


 


 


 


 


次回は10cm口径用を仕上げ加工をして組立てる様子をご紹介出来るでしょう。


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 



2012年1月23日月曜日

雪景色

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1/22日朝の庭樹(ヤマボウシ)の様子。


昨日は朝夕2回の雪かき、今朝も雪かきしました。


寒いが例年に比べ雪は少なめですので、こんなに降ったのは今シーズン初めて。


冬は雪があった方が暖かく明るくて好きです。


寒いだけで枯れ草と土色だけのモノトーンでは心が寒くなります。


 


大陸からの寒気流は日本海の湿気を含んで重くなり立山などの北アルプ西側に大量の降雪をもたらします。


高度の高い風に乗って日本海側に降り切らなかった雪は残って本州中央部の我が家の庭に降雪を


もたらします。


降雪量は年間50cm程かな?積雪量は10~20cm程?


そう!大陸性気候で乾燥して晴天率が国内トップクラスで木材の乾燥には理想的なのです。


朝、氷点下の工房内での労働環境は過酷ですがね。


 


でも今朝は比較的暖かく明るく日中の最高気温はプラス3度でした!。


明日予想は最低気温-5度/最高気温-2度!。